酒の量が増えるといびきも増える!?
お酒が大好きなあなた、寝ているときに「いびきはひどい」と言われたことはありませんか? 実は、いびきの原因には飲酒が大いに関係しているのです。
アルコールには、筋肉を緩める働きがあります。そのため、お酒の飲むと喉の筋力が弱まり気道が狭められてしまうのです。また、粘膜が充血する作用があるため、鼻の粘膜が痛んで呼吸しづらくなるため、自然と口呼吸するようになってしまいます。このように、飲酒をするといびきをかきやすい条件が揃いやすくなってしまうのです。
飲酒で必ずしもいびきが起こるというわけではありません。しかし、毎日のようにお酒を飲む、アルコール度数のお酒を好む、1度に飲む量が多いという人は、他の人と比べていびきの条件が揃う可能性が高くなるので注意が必要です。いびきは、騒音によって他人の迷惑になるというだけでなく、眠りが浅くなるため疲れが取れにくくなったり、ストレスが溜まりやすくなってしまったりします。また、場合によっては高血圧や心筋梗塞といった重要な疾患を招く恐れもあります。
日常的に飲酒をする人は、いびきが「お酒のせいなのか」、それとも「病的なものなのか」区別がつきにくいという点も問題です。単にお酒だけの問題ならば飲酒量を減らすといった対策を立てれば治まりますが、病的ないびきだった場合は専門の病院に行く必要があります。ひどいいびきは、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があるからです。「昨日飲み過ぎたせいだから」と放っておいたら、大変なことになってしまった……ということも。
過度の飲酒は、体にかかる負担が大きいのです。ほどほどに嗜むようにしましょう。